みんなの旅ごはん日記 異国の、忘れられない一皿
旅ブロガーとして有名な方々の記事の中から、食に関するレポートを抜粋してまとめた一冊。
アジア、中東、オセアニア、北米・中南米、ヨーロッパ、アフリカと全世界に渡って、高級レストランから路上の屋台まで満遍なくという感じ。
食べ物の写真を見ているだけでテンションが上がる人にとっては、とても良い本だと思う。
大体の旅行時期が2013-2014年にかけての話なので、少し物価や情勢などが変わっているかもしれないことを考慮して参考にした方がよさそう。
旅をした者からすれば、いやいやここではこれの方がうまいだろ、とか、これは食べたことがなかったな、とか。いろんな思い出とともに旅の思い出が溢れてくるので、本を閉じたくもなった。
旅の初期は美味しい店を探すのが下手だ。それに加えて貧乏旅だと自炊が多くなり、現地の美味しいものって何だろう、と思い出にすらならなかったりする。
本書の中で誰かが触れていたが、一カ国につき一回は現地の名物を外食した方がいいと。私はそれには同意する。日本で食べようとしても、やっぱり味付けが異なる、水も違えば調味料も違うし、別の本で書いてあったことだが、人の指についている脂、というのも料理の味を左右するらしい。
とにかく自炊にこだわらずに、美味しい店を見つける直感を養うことも一つ旅のスキルの一つだと思う。
この本は文章を読まなくても楽しめる。人によっては文章が全く面白くないし。アームチェアトラベラー(ガイドブックや時刻表などを家で見ながら旅行気分を楽しむ人のことらしい)の想像をより具体的にする本だ。
<まとめ>
・食べることが好きな人、アームチェアトラベラーにおすすめ
・写真だけでお腹いっぱい