たびのはなし

女1人で世界一周×3したわたしが旅に関するエッセイ・予備知識を得るための本・旅行記などを勝手に紹介

わたくしが旅から学んだこと

2019年1月に亡くなった兼高かおるさんの著書。

スーツケースのティータイムという本は、兼高さんの世界で体験したいろいろなことや考えがインタビュー形式でまとめられた本だったが、本著は自ら今までを振り返って書かれた本。かなり晩年になってから書いたようだ。

 

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自分が見てきたものがリアルだから、ある程度自分に自信があり、それでいて優しい口調で、世界のことのみならず、今後どのように生きていくべきかなど、語られている。

これほどにも押し付けがましくない励ましはあるのだろうかと思うくらい、読んでいて一切の嫌味がなく、それでいて次の日からの英気を養えるような本であった。

内容はすごくシンプルで30分くらいで読めてしまうくらい字が少ない。

個人的にこの方の文章や考え方が好きで、いろんな本が絶版になってしまっているのはとても残念。でも本著はまだ新しく文庫版でも出ているので、いつか購入しようと思う。