空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん
2018年5月に発行された割と新しい旅グルメ本
食のスペシャリストである著者の各国美味しかったものや、それに出会うまでの道のり、その都市の市場の様子など、食をテーマとして書かれた本である。
その国への行き方や予算感などは詳細の記載がないため、そういう目的では読むことはできない。
各国で食べる料理は、高級なものはほとんどなく、その国で当たり前に食べられている食べ物についてが多く、一般の人が海外旅行に行って食べてみたいなと思えそうなものばかりなのが良かった。ただただ高いものを食べまくる紀行なら(それはそれで面白いと思うが)、読んでいても「まぁお金がある人だから」と思われるのが関の山である。
ただ一つ不満があったのは、タイトルに野菜ソムリエと題した割には、野菜ソムリエとしての発言がいまいちなかったこと。変わった野菜などについてはちょこちょこと記述があるが、果たしてソムリエを名乗る者として、こんなにも普通の食日記でいいのかと思ってしまったのであった。
自分が旅をしたのは5年も前になる国もいくつかあり、短い時間でも少し変わったんだなと思うようなところもあった。そういう意味でも個人的には興味深かった。
各国の名物料理のレシピが載っていたり、写真も豊富で気軽に読める。
<まとめ>
・あくまでも食を知るための本
・野菜ソムリエに惹かれて読むなら物足りない
・写真も綺麗で気軽に読める