一号線を北上せよ
『深夜特急』の沢木耕太郎が、あれからもっと時が経ってから、あの時の旅を時折振り返りながら、いろんな国を訪問する。
読んでいると、その国の空気感が分かる(もちろん行ったことがあるからというのもあるが)描写ができるのは本当にすごいと思う。
ベトナムの雨上がりのジメジメとした感じや、ポルトガルの海沿いの雰囲気。
意外だったのはあまり下調べをしないでその国に行くということだ。
今の時代でもそうやって旅するのだろうか。
再び当時の自分を思い出しながら旅するのはとても楽しそうだ、いつかやってみたいと思う。
本について細かいことは言わない。やっぱり沢木耕太郎は沢木耕太郎なのである。
<まとめ>
・沢木耕太郎が好きなら読むべし
・言葉の選び方が素敵なので、その国の旅する人の気持ちはとても伝わる